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石材店が教えてくれないお墓の話!

中国石材の現状

二十数年前から始まった中国の石材加工工場による石材製品の製作。 近年では、製作に長く係わってきたベテランの熟練工員がどんどん辞めていき、 常に新しい行員を補充しながら続けていくしかないという工場も多数あります。

その結果、経験の浅い新人に製品をつくらさなければならない状況に追い込まれ、 墓石を中心とする石材製品の加工精度や、品質の低下を招く原因にもなっています。また、以前と違い経済的に豊かになった現在の中国では、いくら生活のためとはいえ、「朝から晩まで仕事漬けの毎日なんて我慢できない」という人たちが増えています。

中国工員

このような状況になってくると、当然立場は経営者側より働く側の方が強く、 一部の地域では様々な工場の行員が集まって労働組合のようなグループを作り、 賃金交渉から集団で他の工場へ移籍、ストライキとあらゆる問題が起こっています。 墓石等の石材製品の加工基準や精度の問題についても、あまり細かく言って工員に辞められたら困るので工場側も強く言えず、かなりひどい製品がつくられている工場も時々見受けられます。

製品の加工精度の問題はある意味では国民性の違いもあり、日本側が極端に安い金額でつくらせている場合などは止むを得ないでしょう。

いずれにしても、「3K」と呼ばれる仕事に従事する人が、少なくなっている点では日本が歩んできた道と同じだといえるでしょう。

中国工員②

劣悪な環境の石材加工工場で働くより、たとえ給料が少なくても、エアコンのある部屋でパソコンを前に事務的な仕事をするほうが良い、と考える若者たちがここ近年中国では急激に増えつつあります。

工場から工員に加工を指示される墓石等の部材には製品基準も納期もあり、もちろん、完成時には工場の検品員により製品の検品が行われます。 製品の加工精度やタマなどの許容範囲についての基準は、日本の発注側と中国の石材加工工場との間で細かく決められ、もし、取り決めをした基準に満たない製品であった場合には、それを作るに要した賃金は何日かかっていようが一切工員に支払われません。 工員側からしてみれば「石自体に問題があるのだから自分に責任はない!」と、 工場に訴えてみたところで「製品」と見なされないため賃金は支払われません。 それならば、「黒タマ」「白タマ」「ナデ」「キズ」など、 日本側と取り決めをした製品加工基準から外れた問題が発生した場合には、 製品検品をパスするために、薬品や塗料、ワックス、熱処理等、様々な手法で、 一時的に美しく見えるような化粧を施しす「ごまかし加工」が始まったのです。

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